三番瀬では、小さな生き物たちが生れ育っていきます。アサリやバカ貝、マテガイなどの貝類もここで産卵し成長します。浅瀬の養殖漁業としても知られる海苔漁も盛んで、日本一高価な海苔を生産しています。三番瀬の晩秋から冬、そして春は一面に海苔養殖の竹ヒビが並び、スズガモの群れを避けながら海苔船が漁に通います。厳しい漁ですが、江戸前の文化でもあります。一度、三番瀬の海苔を食べると本物の味に驚きますよ。
冬に産卵をして、多くの成魚が死んで行き、春は生命の誕生の季節です。昔から三番瀬は豊穣の海と呼ばれ、魚湧く海とも称されました。1997年の今も、魚が湧くように生まれ、春の干潟に姿を見せ夏に向けて成長し、やがて三番瀬を離れ東京湾全体へと泳ぎだします。カレイ、ハゼは春に三番瀬に姿を見せます。50cmを超えるサイズになるスズキやボラも幼魚、稚魚と呼ばれる子どもの時期を三番瀬ですごします。そして、湾内で成長し巻き網漁や底曳き網漁の対象となり、食卓へと供されます。東京湾の魚介類は、意外と皆さんの食卓で江戸前として登場しているはずです。もちろん寿司屋さんでは当然です。それは三番瀬が生まれだったりします。また、私たちの拠点である船橋漁港から水揚げされた物かもしれません。一度、江戸前の漁業を見直してみてください。
ノリ漁
浅草海苔として有名な東京湾の海苔は、今も健在である。特に真水が混ざる三番瀬海域では良質の物が生産され続けている。秋の彼岸の頃に養殖を始め、11月には海苔が採れる。冬を最盛期とし、春の彼岸で仕事を終える。ここ40年でもっとも機械化を遂げた漁業ともいえる。
海苔採取船
海苔網を船上に押し上げながら海苔を摘む
海苔ペット
海苔採取機械 カッターのついた掃除機式
海苔網とヒビ
海苔は水平網式養殖で全国へ産地が拡大
アサリ漁
未明の闇を突いて、2トンにみたない漁船が三番瀬を目指します。行程は僅かに15分、首都の海三番瀬へ。ここはアサリとバカ貝の好漁場。船尾に錨を入れ、60bのロープを伸ばして前進し、船首から70cm角の籠に鋼鉄の櫛歯の付いた桁籠を投じ海底を鋤きながら後進し貝を採る。
巻き網漁
巻き網三番瀬から泳ぎ出た稚魚は東京湾で育ち、江戸前の成魚となり漁の対象となる。船橋漁港を基地に3組の巻き網船団が漁をしている。最も勇壮で絵になる。二隻の網船が600bの網を展開し200bの円を描いて結び、スズキ等を囲い採る。スズキ1本、2万円。驚いた?
巻き網漁は、鳥を友としている。 鳥山が魚群を知らせる
網船2隻1組となり漁をする。 真網と逆網と両船を呼ぶ
向こうに見えるのは姉ヶ崎の工場群 ここにも多くの魚が
網船2隻が網を手繰り寄せると魚の群が現れる
運搬船を寄せて、網の中の魚を揚げる。銀鱗がおどる